ダイナミックレーティング(DLR)とは、送電線や変圧器などの電力設備の温度をリアルタイムで監視し、その状態に合わせて送電容量を動的に変化させる技術です。

DLRの利点

  • 送電容量の増加:従来の設備増強を伴わずに、送電容量を増加させることができます。
  • 設備の有効活用:設備の許容電流容量を最大限に引き出すことで、設備をより有効に活用することができます。
  • 経済性の向上:設備増強に伴う投資コストを抑えることができます。
  • 再生可能エネルギーの大量導入への貢献:再生可能エネルギーの出力変動に対応し、安定的に送電することができます。
ノルウェー発 世界最先端の送電線監視技術(DLR)
ヘイムダルパワー社(Heimdall Power)

ノルウェーに本社を置くヘイムダルパワー社は、世界17カ国・50社以上の送電事業者に導入実績を誇る、次世代送電線監視技術のリーディングカンパニーです。

高性度多機能物理センサーと仮想センサーのハイブリッドソリューション

自社開発の高精度の多機能物理センサー「Neuron(ニューロン)」(通称:マジックボール)と広範囲をカバーできる仮想センサー「Virtual Neuron(ヴァーチャルニューロン)」を組み合わせたハイブリッドモニタリングソリューションとAI・クラウドソフトによるリアルタイム送電線監視DLRソリューションに加え送電インフラ全体を統合管理する「Facilities Module設備モジュール)」により、送電ネットワークの運用最適化・容量拡大・老朽化対策を強力にサポートします。

世界唯一の自律ドローンでセンサー着脱活線作業を実現

さらに、世界唯一の自律型ドローンによるセンサー取付・取外しは活線作業を可能にし、独自開発のAPIやコネクターソフトによる送電網管理制御システムへとの安全な統合も実現しています。

超高速導入!最短数日で運用スタート

Heimdall Power社は、DLRシステムを、従来の送電網拡張プロジェクトよりも大幅に迅速に導入することができます。例えば、同社はアメリカ送配電会社Great River Energy社の送電網に52基のニューロンセンサーを取付ける米国最大規模のDLRプロジェクトをわずか8日間で設置完了しました。この迅速さは、自律型ドローンによる設置と、顧客のEMS/SCADAシステムへのデータ統合にわずか2日しか要しない独自の統合技術の活用によって可能となっています。

衛星ネットワーク接続による世界中のどこからでもデータ送受信が可能に

ヘイムダルパワー社の「ニューロンセンサー」にイリジウム Certus™ 9770 トランシーバーが統合されたことにより、、携帯電話ネットワークが届かない遠隔地や厳しい環境下であっても、世界中のどこからでも送電線の重要なデータ(温度、地上高、電気的故障の位置特定など)をリアルタイムで送受信し、イリジウムの信頼性の高い衛星ネットワークを通じてヘイムダルクラウドプラットフォームへ確実に送信することが可能になりました。

 JPS株式会社はHeimdall Power社のアジアパートナーです

JPS株式会社は、Heimdall Power社のアジア地域における正規パートナーとして、日本をはじめとするアジア市場への導入・技術検証・導入支援・PoC計画立案を担っています。電力会社・送電会社・官公庁等との実証事業を通じ、同社の革新的技術をアジアの送電ネットワークに展開していきます。

ヘイムダルパワー社のソリューションや実証導入にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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