ダイナミックレーティング(DLR)とは、送電線や変圧器などの電力設備の温度をリアルタイムで監視し、その状態に合わせて送電容量を動的に変化させる技術です。
DLRの利点
- 送電容量の増加:従来の設備増強を伴わずに、送電容量を増加させることができます。
- 設備の有効活用:設備の許容電流容量を最大限に引き出すことで、設備をより有効に活用することができます。
- 経済性の向上:設備増強に伴う投資コストを抑えることができます。
- 再生可能エネルギーの大量導入への貢献:再生可能エネルギーの出力変動に対応し、安定的に送電することができます。
ヘイムダルパワー
2016年ノルウェーで設立されたヘイムダルパワーは、2019年に最初のDLRプロジェクト受注から2023年12月までのわずか4年の短期間で、世界17ヶ国40以上の送電会社が同社のDLRソリューションを導入し、世界のDLR市場をリードする企業です。
同社のソリューションは、高精度の物理センサー「Neuron」と広範囲をカバーできる仮想センサー「virtual Neuron」のハイブリッドモニタリングから得られる膨大なデータを機械学習クラウドソフトで解析し、最高品質のデータを導き出すことができす。
さらに、世界唯一のドローンによるセンサー自動取付技術や、独自開発のAPIやコネクターソフトによる送電網管理制御システムへとの安全な統合も実現しています。
JPSは、ヘイムダルパワー日本およびアジアにおける公式パートナーとして、同ソリューションの導入を積極的に推進しています。